昨日は7月のころっぱの1回目でした。
今月のテーマは「ほんものの海遊び」です。
というのも、前回は海の公園で「本気の海遊び」をしたのですが、参加してくれたお子さんの中に「海は汚くて臭くてキライ」という感想を持ってしまった子がいました(^^;)
東京湾はぐるーっとぜんぶ埋め立てされていて、海の公園は横浜市の埋め立て地の先に山土で作られた人工の砂浜です。埋め立てる前の海の公園が遠浅の干潟で景色がきれいな場所だったということは、これまでに何人もの先輩方に聞いて来ました。
コンクリート護岸ばかりの埋め立て地に、海に入って遊べる場所を作ってくれたことはありがたいですが、本物の海を作れるほど人間は立派な生き物ではないと思います。海の公園は大雨が降れば水はけの悪い砂浜に大きな池ができ、大量繁殖し打ち寄せる大量の海藻は腐って悪臭を放ち、ドロドロの海水に足を踏み入れるのは勇気がいります。
というわけで、今回はちょっと足を延ばしてでも、埋め立て護岸ではない海で遊ぼう!と、走水海岸に行くことにしました。
すぐ隣の馬堀海岸まで埋め立て地で、ここは都心方面から下ってきていちばん最初の「ホンモノの海」です。おまけに魅力的なポイントがひとつ。
山から湧水が海に向かって注いでいるんです。
船のお手入れをしていたおじいさんに、この辺りは大昔は川だったと聞きました。
「え??」と答えると、おじいさんが小学生だった頃に学校の先生が「ここは昔は川だった」と言っていたと。ほんとかな?わからないけど、冷たい湧水のキレイさにはうっとりします。
川が、水量が変わるたびに形を変えながら流れていく様子は、地球の縮図みたい。
川があって、山から栄養のある土を流してきたから作物を育てることができ、人が住み着いた。人は後、自然が先だということを実感させられます。
子どもたちはさっそく、思い思いに遊び始めました。
ビーチグラスを集める子、
入る子、
覗く子、
かぶる子。
生き物探しももちろんスタート。
さっそくカニを捕まえました。
これはキンセンガニというの?
パパさんが魚を捕まえました。
ころっぱに参加してくれているパパさんの中に、歩く図鑑のような、動植物にとても詳しい方がいます。そのパパさんのおかげで生き物名前やこれが何なのかを知ることができて、みんなとても楽しいのです(^^)
これはマダラウミウシ。
ムラサキウニ
午後からは潮が引いたので、磯場の方を散策しました。
海藻がたくさん。
なんの海藻なのか、食べられるのか食べられないのか、判断できない自分が情けない(^^;)
ちゃぽん、ちゃぽんと歩いていたら、大きなカニがじっとしているのを発見!
「わわわ!網貸して!!」と網をもらってキャッチ!!
あれ?でも動きません。死んでるの?
すると先ほどのパパさんが教えてくれました。
目が透けてるでしょう?これは抜け出たあとのカニの殻なんだそうです。
良く見ると、磯場にはカニの抜け殻がいくつもありました。
そしてこっちが中身入り。
迫力と力強さがぜんぜんちがう!!
みんなバケツのなかは、それぞれ集めた宝物でいっぱい。
これもれっきとした生物なんだそうです。
とても楽しい学びの時間になりました。
尚、先述の船をお手入れしていたおじいさんは、しばらくお話をしたあと「あ、ちょっと待って、いいものあげるよ」と、胸ポケットからハチミツきんかんのど飴をひとつ出して私の娘にくれました。
そして「まだある」と、さらにふたつ取り出して子どもたちにくれました。大喜びの子どもたちでした。
次回も楽しみです(^^)/
その時参加する家族の構成によって、同じ場所でも違う発見があるのがまた楽しい。
そうそう、「海臭いキライ」と言っていた子は「海楽しい!」と満面の笑みを見せてくれたそうです。あぁ良かった!!