· 

colobockleのニューボーンフォト

先日新しいアイテムをまた購入したので、これを機にcolobockleのニューボーンフォトの仕上がりを絞ることにし、潔く段ボール2箱分のアイテムをお蔵入りにすることにしました。

 

新しく購入したのはこちら。

こちらにもこまごまと、新しいアイテムが追加になっています。

ニューボーンフォトのアイテムは、じつはたくさん持っていて、大きな段ボール(ハワイアンウォーターの12リットル×2本の段ボールを使っています)5個でも入りきらない量があります。

 

 

 というのは、2015年頃にお客さまから「こんな写真撮れませんか?」と海外のニューボーンフォトの写真をもとに依頼されて撮ったのをきっかけにニューボーンフォトの撮影をはじめましたが、当時はいまのように新生児用のプロップスを購入できるお店はほとんどなく、完全に手探りの状態でした。

 

新生児のサイズを想像しながら、編み物上手な知人や、編み物作家さんなどに依頼して帽子やおくるみを編んでもらったりしていましたが、お代をお支払いして作ってもらってもサイズが合わなかった…ということもしょっちゅう。出かけた先で「これなんて使えそう」と思っては買い、他のフォトグラファーさんの写真を見て真似して買い、どんどんアイテムが増えて行ってしまいました(^^;

 

こちらの撮影用のスタンドは、お客様のご主人が板金工をされていると聞いて、サイズを連絡して溶接して作ってもらったものです。

今ではネットショップで専用のものを購入することができるようになり、私も最近、出張撮影時にも持って行きたくて購入しました。でもこのスタンドも、世界に1点だけの、お気に入りの撮影スタンドです。

冒頭にご紹介したニューアイテムは、白とベージュのみでした。

 

これまで、「こういう色味のものもあった方が良いだろう」と、私の好みとは関係なく、濃い茶色やシックなネイビー、発色のきれいな水色、ピンクなどの背景とプロップスをいろいろ用意していました。

 

…でもそれって、本当に必要かしら?

 

ニューボーンフォトというと、実際にはできない頬杖をついた写真を、補助の手を加工して消して作り上げたり、たくさんの飾りつけのなかに赤ちゃんを置いたり、肌の丁寧に補正してなめらかに仕上げたりするものが一般的ですが、本当にその写真が必要かしら??とずっと思っていました。

 

私が撮りたいのはアートではなく、あくまでもその人、その家族が持つありのままの輝き。

 

新生児であれば、肌がめくれてはがれかけているのも、ひっかき傷があるのも、ひとつひとつ大切な記録だと思います。本当はできないポージングを作り上げることよりも、赤ちゃんの持つありのままの魅力を写真におさめたい。

 

そのためには、発色の良い背景も小物類も不要だ、いやむしろ、赤ちゃんの魅力をじゃましてしまうと思うようになり、段ボール2箱分のアイテムをお蔵入りにすることにしました。

「ありのままの魅力」は、「ありのままを撮る」ということでは決してありません。

自然光の角度、照明、写真には写らない補助のクッションやさまざまなアイテムを使用して、最新の注意を払いながら、丁寧に撮影していきます。

 

今日もこれからスタジオに、退院されたばかりのご家族が、はじめての赤ちゃんと一緒にお越しになります。

 

小さなスタジオを見つけてくださった感謝をこめて、丁寧に撮影させていただきたいと思います(*^^*)