· 

ミモザの花と箱根の寄木細工

スタジオ前のミモザの木の花が少しずつ終わりに近づいてきました。

 

2月の下旬から咲き始めたミモザは、レモン色のふわふわとした花をたくさんつけてくれたので、撮影の日は枝を切って飾りました。

かわいい赤ちゃんがミモザと一緒になってさらにかわいくて、撮影していてとても幸せです。

ミモザの枝は水を吸い上げてくれないので、切ったばかりはふわふわの花が、すぐに小さくしぼんでしまうのが残念です。

なので、撮影後はご希望の方には差し上げたり、またはくるくる巻いてリースにしたりします。

朝リースにしたふわふわのお花は、子どもたちが帰ってくる頃にはちょっとずつ小さくなってきますが、その変化もまた楽しめます。

小学4年生の次男は、学校での出来事をよく話してくれます。最近では国語の授業で習ったうなぎの稚魚のことや、社会科の授業で習ったみなとみらいエリアの埋め立ての話は、私もとても勉強になりましたし、次男が音楽の授業で覚えて来て教えてくれる曲は、ソリスベリや威風堂々など、一緒に細かく掘り下げてはお気に入りになりました。

 

そんな次男がここのところ夢中になっていたものがあります。それは箱根の寄木細工。

 

箱根では色々な種類の木が採れたから寄木細工が盛んになったそうですが、そのち密さと根気、そして美しさが、9歳の次男にはドストライクだったようで、いつもは「面倒くさい」という学校を「今は寄木細工を見られるから楽しみ」と言っていたくらいです。

 

職人さんの話や、「ズク」と「ムク」という技法があることなどを色々話してくれるので、それなら本物を見に行きましょうと、代休を利用して、教科書に載っていた本間昇さんの住宅・美術館・土産物店を兼ねた工房を訪ねました。

すると、教科書に載っていた本間さんご本人(97歳)は作業の手を止めて、小さな寄木細工の板に名前を書いてプレゼントしてくれました。

 

次男は使わずにためていたお小遣いで、7回仕掛け付きのからくり箱を購入。

それから何日も経ちましたが、ときおり手にとってはじっくりと眺めています。

 

生まれた時からスマホやタブレットがあり、何事も浅く速く通り過ぎていく時代の彼にとって、途方もない時間を費やし自然のものに向き合う寄木細工は、衝撃的な存在だったのかもしれません。

 

職人さんの姿に、私も背中が伸びるような気持ちがしました。

 

本間寄木美術館では一切の写真を撮ることができなかったので、代わりにこちらの職人さんを。

本間寄木美術館のすぐ近くに、小田原鈴廣の「かまぼこの里」があります。

 

かまぼこのことを学んだりかまぼことちくわづくり体験ができるこちらは、子どもたちもお気に利の場所でこれまでに何度か訪れました。

また、かまぼこの里のすぐ近くに、これまたお気に入りの場所「神奈川県立 生命の星・地球博物館」があります。ぜひセットで行ってみてくださいね!

 

この日は1日雨が降ったりやんだりしていたのですが、そのおかげで何度も虹を見ることができました。

何気ない日常に感動や学びを持って来てくれる子どもたちの存在に感謝の毎日です。