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ふたたびの撮影お休み

夏休みの終了まで一週間となった夜は、雲を見下ろす場所で月を眺めながら眠りました。一夜明けて、お日様がでました。

ここは冬場はゲレンデになります。

2時間かけて荷物を積み込み、設営に1時間半、片付けに1時間半、「なんでこんな大変な思いをしてまで…」と思いながら脳裏によぎるのは、子どものころによく眺めていた絵本のイラストです。

月がきれいだからと揺り椅子を外に持ち出したばばばあちゃんが、「あれもあったら、これもあったら」と、家のものをどんどん外に出していくおはなし。

「炊き立てのご飯を食べられたらステキ」と家の炊飯器を車に積み込みながら、「ばばばあちゃんと一緒ね」と思ったりします。

雲を見下ろしながらしずかなゲレンデでごはんを食べていた時は、週明けからの忙しい日々を思い浮かべて気を引き締めていました。

翌週は4件も、赤ちゃんのいるおうちの撮影のご予約が入っていました。

 

「長男は部活だから、娘を保育園に送って行った足で息子をあそこに預けに行って…」と考え、撮影に向けてこんなものを作りました。

ふわふわで滑らかな手触りのバウンサーです。

 

「赤ちゃんの笑顔をもっとかわいく撮りたいな」と考えていて思いつき、ベビービョルンのバウンサーにカバーを手作りしてみました。

「かわいい笑顔をいっぱい撮っちゃうぞ!」とわくわくしていたのですが、ゲレンデから戻った翌日、知人から、小中学校が夏休みを延期するとの知らせをもらいました。

 

 

夏休み中にもかかわらず小中学生のや教職員の感染が急拡大しているそうで、保育園でも園児同士のクラスターから家庭への感染が増えているので登園自粛となるそうです。

この知らせを受け、まずは新規のご予約停止のお知らせをinstagramにUPしました。ご予約を受けてしまって撮影に行けないとご迷惑をおかけしてしまうからです。

 

ご予約をいただいた方の撮影はさせていただきたいと思っていました。私にとって「ガヤサンにとってもらいたくて」あるいは「また撮ってもらうのを楽しみにしていた」と連絡をくれた方をお撮りするのは、とても大切なことだからです。

 

でもその後家族と話し合い、結局、ご予約いただいている撮影も、すべて中止することにしました。

ママの元気が前提で家族が成り立っているおうちは少なくないと思います。

 

我が家も、「ママがコロナに感染したら?」と話し合ったとき、「それだけは困る」と途方にくれるばかりで、「こうしよう」という案がひとつも上がりませんでした。

 

家族が共同体である以上、メリットとデメリットのデメリットが圧倒的に勝るなら諦めざるを得ません。

 

昨年もおなじような状況でじわじわ休業していくなかで、気力が下がりいちど諦めてしまったのですが、そんな私の心を見透かすように、お客様がすぐにメッセージを送ってくださいました。

 「次に再開する頃には、きっとまた一段とパワーアップしてますね!ここで紹介してくださる写真はどれも温かく、明るく、とっても幸せな気持ちになります。私の元気の源であり、子どもとの時間を楽しむヒントも沢山もらっています。これからも投稿を楽しみに待っています。」

 

「大変な状況が続くとは思いますが、私のように大ヶ谷さんの写真のファンがたくさんいらっしゃると思いますので、どうかどんな形であっても続けていただきたいです!」

 

・・・・残念な思いをさせてしまったのに、キャンセルした皆さまがあたたかい言葉を返してくださり、あきらめてちゃダメだ、先のことを見て前向きにできることに取り組もう、と思えました。本当にありがとうございます。

時間があるので、子どもたちといろいろなものを作っています。

こちらは次男の自由研究。先日の湖畔キャンプからインスピレーションを受けての工作です。

その隣で、娘と私は紙粘土。

うまくいくかわかりませんが、撮影の小道具にしようと思っているもの、いま木粉粘土を使って制作中です。

 

粘土遊びとおなじ感覚でボーロづくり(*^^*)

予定とぜんぜん違う1日になってしまった今日は、気持ちを切り替えてできることを楽しんで行きたいと思います。もちろんカメラも一緒に!