「写真を撮られるのは苦手なんです」と言われることは、とても多いです。
先日もある会社で従業員の方々を撮影しようとすると、
「写真撮られるの苦手」
「私も」と、皆さんが顔を合わせて苦笑いしていました。
わかります。私もとても苦手です。
撮られたくないな、と思うのは、
撮られた写真を見てがっかりするからじゃないかな、と思います。
「あぁ、私ってこんなんなんだ」
「いやだな、こんな姿残したくなかった」
そんなふうに感じた経験がある方も、多いのではないかな。
私自身も、これまでたくさん、
「自分でイメージしていた自分とはずいぶん違うんだな、なんかがっかり」
と思ったことがあります。
がっかりで済めばまだいいほう。
「なんだ、私ってこんなにダメなんだ」と、自信を無くした経験も多々あります。
なのに、写真を撮るのが大好きで、仕事にまでしてしまった。
それは、写真を撮るたびに、たくさんの方に喜んでもらってきたからです。
写真が、その人の生きる力を強めてくれる瞬間を、たくさん見てきました。
今回、オープンしたばかりの金沢文庫のスタジオに来てくれた方も、
撮影後にとても長い感想を送ってくれました。
完成した写真を見た最初の感想は、
「ちゃんと、私だ!」
だったそうです。
「どれもちゃんと私で、でも美しく…」
そんな嬉しい感想の全文は、こちらに掲載しています。
今回撮影した方は、いくつかの仕事を持ちながら、
ご自身の夢(目標)に向かって活動している女性です。
このポージングから、
「もしかしてあの写真?」と気づく方もいるかもしれません(笑)
ある写真のパロディです(笑)
士業としてのお仕事用には、
紺色のスーツで撮影しました。
スーツ写真は、自然光だけでなく、
滑らかな人工光も使いながら撮影しています。
でも、普段の「制服」は、
白Tとデニムなのだそうです。
忙しくあちこちの現場に顔を出すアクティブさ。
多くの人と関わる軽やかさ。
行きたい場所は、自分で決める芯の強さ。
そんな雰囲気を、この方からは感じていました。
どうしてそう感じるのかというと、
撮影前に、たくさんお話を聞くからです。
当日のヒアリングだけでなく、
事前にヒアリングフォームにもお答えいただいています。
内に秘めた悲しみ。
生きる理由。
ひとりの人の持つ顔は、ひとつではありません。
だからこそ、
「今の私はこれ」と思えるカットを見つけられたら、
「こうやって生きていこう」と思う道しるべになってくれる気がしています。
ヒアリングからはじまるコロボックルのポートレート撮影は、
家族と一緒にお越しいただいても、
友人や仲間と来ていただいても構いません。
こちらの方も、お友達と一緒でした。
たくさんの方に、
「写真を撮られる心地よさ」を知っていただけたら嬉しいな、と思っています。

