2024年11月末にcolobockleを終了し、業務委託の外部ディレクターをしていた会社に正社員として入社して半年が経ちました。
colobkleだけをしていた頃と比べると、この半年間で私の接する人と世界はずいぶんと変わりました。
2年ほど前からいくつかの企業と契約して編集や広報の仕事をしていましたが、現在の所属先の新宿御苑にある会社で、さまざまな企業の課題解決の解決をクリエイティブ面からお手伝いするようになってからは、
クライアントの取材や打ち合わせのために、虎ノ門や月島、田町や有楽町のオフィスビル、君津や栃木の研究所、日立の工場など、たくさんの会社や拠点を訪問するようになりました。


母親になって以来ずっと、新幹線や飛行機に乗るのはいつも子どもと一緒だったので、ひとつひとつが新鮮で、「母」でいるときには見えなかった景色や光景にわくわくします。


仕事っていうのは自分のやりたいことをやり、行きたいところに行き、会いたい人に会わせてくれる相棒のようなものですね。議論したり協力したりする仲間もでき、外に出て良かったです。
一方で会社員の欠点は、時間がたくさんとられることです。個人事業主のときと比べて、仕事に費やさなければならない時間が増え、子どもたちと一緒に過ごせる時間が減りました。
でも、夕食時に重なってしまったZoom会議が終わらなくて困ったときは、長男が焼きそばを焼いて子ども3人で食べていてくれました。出張に出て朝不在になったときは、末っ子は寂しくて涙涙…でしたが、長男が遅く登校してくれて下2人も安心して登校できました。
母親が不在なら不在なりに、周囲に頼ったり工夫したりと頼もしくなる子どもたちを見られたことも、良かった面かも知れません。
時短料理もさらに時短化、5人分の食事は毎日30分で作ります。野菜とタンパク質は欠かさずに。

とはいえ、子どもたちの様子はできるだけ見ていたいので、基本的にフルリモートで仕事をしています。子どもたちと出かけるのはいちばんの楽しい時間ですし、

登校についていってみるのもたのしいです。

子どもたちがいない日中は猫2匹がくっついています。

コロナ禍を機にリモートワークやフレックスが定着したことは、母親にとってはこのうえない後押しですね!
あと、会社員になって良かったこととして触れるべきは、やっぱり収入面の安定ですね。
個人事業主の間は月により収入の増減があるなかから、第一号被保険者として国民年金と国民健康保険と、収入額に応じた税金を支払っていました。帳簿と青色申告も手間でした。
毎月一定の収入と社会保障、社会的信用がセットになった会社員というのは、多くの人が選んで当然の安定感だなと思います。
ところが、「10年間個人事業主でした」というと、「私も起業に興味があるんです」と返ってくることが、とても多いんです。
「いつか自分で自分の仕事をしたい」と思いながら会社員をしている人って、こんなにたくさんいるんだなと驚いています。「ガヤさんはこの先どうするんですか?」ともよく聞かれます。
私は…そうですね、じつは個人事業主は廃業していないんですよ。フォトスタジオと家族写真の撮影はいったん終了させていただきましたが、個人事務所は継続しています。
「おはなしできるおんぶ紐nico」は、ときどきぽつりぽつりと売れ、そのたびに、子どもとの時間を大切にするママさんの姿を思い浮かべて「頑張れ」と心を込めて発送しています。

週末のたびにサッカーの写真を撮り、部員募集のチラシを作ったりしていると、「写真がすごく良くて、感動して何度も見た」などと声をかけられたり喜んでもらえたりして、改めて、「写真は人を幸せにする力があるなあ」と、また写真を撮りたくなります。

長年、写真と編集ライティング、デザイン、それぞれ単体ではなく全部がを組み合わせることでコミュニケーションをデザインすること。親子の写真を撮っていたのも、抱っこ紐やおんぶ紐をつくっていたのも「伝えること」をデザインしたくてやっていたことだったと改めて気がついて、いまはこの技術をより良い未来のために役立てたられるよう取り組んでいるところです。
先日は仕事の隙間時間に、横浜にあるスタジオに照明の勉強に行って来ました。


こちらのスタジオは、脱サラしてレンタルスタジオ事業を起業した方のもの。挑戦している人の話を聞くのはいつだって楽しいです。もっともっと色々な人の挑戦に触れたいし、魅力的な挑戦は支えたいし、自分も挑戦していたい。そのためにはひとつひとつの仕事に真摯に向き合い、技術を向上していくことが大切だと思っています。
もうじき6時半。朝の仕事を切り上げて朝ごはんとお弁当を作り朝家事をする時間です。
今日も感性を研ぎ澄ませアンテナを立てて、やりたいことをぜんぶやる1日を駆け抜けます!