横浜市金沢区のカナリヤ幼稚園の前に、新しいポスターが掲示されました。
3年間お撮りしてきた保育風景の写真に、先生方からヒアリングした思いや取り組みを言葉にして添えて作りました。
カナリヤ幼稚園のスローガンは「目には見えない心の根っこを大切にはぐぐむ私たちでありたい」。
すごく真剣に、すごく大切に取り組んでいるのだけど、目には見えないものだから、目に見える成果のようには理解されない。
自分たちの思いを何とか伝えたいという、歯がゆさと熱意を受け取ってかたちにしました。
こちらは納品時の園長先生。
70代だというのに椅子の上にのぼって全体を見渡してしまう、熱い方です。
今年度、カナリヤ幼稚園では3人の先生が結婚退職し、3人の若い先生が就職されました。
年度替わり直前に行った職員全員が集まる編集会議では、恥ずかしがってちっともしゃべらない先生方から思いや活動を聞き出し話してもらったのですが、その際、はじっこのほうで新任の先生たちが、緊張して固まりつつも目を輝かせて聞いていたのが印象的でした。
きっと目には見えない想いを引き継いで、立派な先生になって行かれることと思います。
ポスターは6種類あります。
ポスターのデザインは、tsumugiデザインの五十嵐愛さんにお願いしました。
園長先生の思いを汲んだデザイン案の作成から、細かな部分の作り込みまで、大変丁寧にスピーディに対応してくだり、心地よく一緒に仕事をさせていただきました。
2001年に社会人になってからずっと、もやもやして形になっていないけれど確かにそこにある熱い想いを、手に取って眺められる形にすることを仕事にしてきました。
もともとデザイナーになるつもりだったのに、総合職になり、気が付けばそんな仕事になっていました。
形になったものを見て、「あぁ自分たちはこんな姿なんだ」と思ったり、または「違うこうじゃない」と思ったりする人たちの反応が面白く、形になったときをスタート地点にして人がまた動き出すのが面白いです。
ここ最近はフォトグラファー業の割合が多く、私のことをカメラマンだと思う人のほうが多くなっていたのに、「できます」と言ってないのに、私にポスターを半ば強引に依頼された園長先生、さすがです。
現在は個人の方からのご依頼での写真撮影を行っていませんが、写真と文書をセットにした「想いを形にする」お仕事のご依頼はお受けしています。
伝えたい思いのある方はお問合せくださいませ。